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砂漠日記

相撲についての気持ちを中心に

iPhoneを失くして困った話

先週iPhoneを失くして困った。

以前もなくした事があるのだが、その際は鳥貴族でなくしたために、優しい店員さんが近所の交番に届けてくれていたためにすぐに見つかった。

 

その日はゴールデンウィーク中の土曜日で、わたしは新宿西口のションベン横丁で飲んでいた。

ションベン横丁で飲むのは、「なぜわざわざ?」っていうか、玄人ぶっているというか、業界人ぶっている感じがして気恥ずかしい。

でもその日の気分は完全にそういう感じだったので、ションベン横丁でよかったのだ。

わたしはキリンジの話をするために、キリンジが好きな友人と飲みに出かけた。

 

ゴールデンウィーク中、ほとんど外出することがなかったので他人とのコミュニケーションに自信がなかった。

相手のテンションに合わせることができるのか、言葉がもつれずに喋ることが出来るのか。どちらも不可能に思えた。

また、人と合わない間に極端なダイエットをしていたわたしは常に空腹で「この状態で飲んだらヤバいかな?」って感じがあった。

 

ションベン横丁、観光客しかいない。店員も外国人だ。

ゴールデンウィーク中に引きこもっていたわたしが会話したのは、新しく近所に出来たセブンイレブンのモンゴル人の店員だけ。

そのセブンイレブンはなぜか店員にモンゴル人が多い。

なぜモンゴル人だとわかるかと言うと、大関照ノ富士と同じ名前の店員がいたことと、名札に「〜ルブ」とか「〜ギル」などモンゴル的な響きの言葉が書いてあるからだ。

知っている限り、そのセブンイレブンのバイトの3〜4人はモンゴル人だ。

モンゴル人に会う機会なんて、ハワリンバヤル(練馬区で行われるモンゴルの祭り。ゴールデンウィーク中に開催されたがいけなかった)と、両国国技館だけなんじゃないかと思っていた。

コンビニにそんなにモンゴル人の店員がいることがあるだろうか。

近隣の大学が、モンゴルからの留学生枠を増やしたとか……?

とにかくよくわからないが、モンゴル人の店員が多い。相撲が好きなわたしはモンゴル人と触れ合うだけで、なぜか少しテンションが上がってしまう。どこか相撲に触れた気分になるのだ。

しかしこれは、ある種のステレオタイプ的なエスニック差別的な考え方かもしれない。

 

つまり友人は久しぶりに交流した日本人だった。

 

キリンジの話をし、共通の友人のこと、将来の展望、共通の友人の悪口、仕事のことなどを喋っているうちにテンションが上がって来たので二軒目に行った。

 

ところで飲酒をした時って。

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こういうかんじに酔いが進みませんか?

だいたい二軒目に行く時って、

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ここらへんだと思うんだけど、この時点って「あぁまだ全然飲めるなぁ。たのしいなあ」って感じで、自分にこれから訪れるカタストロフの予感に気づいていないんですよね。

これが良くなかった。ここで止めれば、いい集まりで終わるのに。やめられない。テンション上がっているし、最高に楽しいから。他人の悪口で盛り上がっていて……。

 

二軒目に岐阜屋に行ったんだけど、あそこの店員はすごい。全員がジョニー・トーの映画に出てくる人みたいな見た目をしている……。

もうここから記憶は曖昧で

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急速にここら辺になっていると思う。

でもわたしは、いかにも「全く酔っていないですよ」という風に振舞って(他人から見たら多分どう見ても酔っている)しまう。

たぶんそういう余裕こいた感じで解散になったんだと思う。

翌朝気づいたら、友人の家にいてiPhoneがなくてクシャクシャの2000円がポケットに入っていた。

アポなしで泥酔した人間が深夜に現れたのに、友人は昼にペペロンチーノを出してくれたんだが、二日酔いで食えなくて本当に申し訳ないし。

そのあとに各種店に電話で携帯の有無を聞いたんだけどなくて、結局遺失物届けを出したんだけど、その交番にいる警察官はなんかズッコケ3人組みたいなルックスだし、1人はジャージーボーイズみたいな感じだし……。

携帯会社に電話しろっていうけど、電話がないから電話できないし。

しかもiPhoneなくしてるときに、人がiPhone使ってるのを見ると「あぁ!インターネットしてる!」ってなんか劣等感を覚える。散々だ。

 

あと携帯をなくしたときって、遺失物届けを出したあとは警察署に連絡してもあまり意味がなくて、聞いても「いやー該当するのは20件あるのでわかんないです」とか言われるので、SIMから個人が特定されるまでの数日間は携帯会社に通ったほうがいい(電話をほかに持っているなら電話をする)。

しかも警察署に電話したら「ゴールデンウィーク明けで遺失物が500件あって処理が追いついてません」とか言われるし。さすが!役所!とか思って……。

一緒に飲んでた人も「会社のパソコンが入ったバッグをなくし、てんやわんや」とか言っていて、じゃああの時2人とも「酔ってないですよ」って余裕こいているふりしていたんだなって親近感を覚えた。

 

「もう絶対ダメだ。見つからない」と思って、キリンジが使われているのでLINEのSIMフリー携帯にしようと思ったけど、対応機種が聞いたことのない胡乱な携帯で、情弱はやっぱり情弱らしくまたauでローンを組んでiPhoneを買って、二重債務(失くしたiPhoneの支払いがまだ終わっていない)するしかないって思っていたらあった。

 

auのお姉さんも「iPhoneはだいたい見つからないのにすごいですね」とか言ってくれて、まんざらでもなかった。

ゴールデンウィーク中の都民の民度に感謝!と思った。

 

でも届いている新宿警察署への行き方がわからなかった。そうしたら中国人の友人がグーグルマップで道を調べながらついてきてくれた。彼は新大久保に住んでいて、「新宿は徒歩圏内だから気にしないで」とか言ってくれるナイスガイだ。

道中で彼が「宿泊先を探している中国人に民泊の業者を紹介する仲介業」をしていると知って、薄暗いものを感じたが、彼は村上春樹の研究で修士号を取っている関心な若者である。

 

新宿警察署で警察官に事情を話すと、わたしの携帯を持って来てくれた。

うしろにつけていたリングが取れていた。

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こういうのなんだけど、これはめちゃくちゃな粘着力で、わたしは微妙に設置位置を間違えてしまって使いにくいと思っていたけど、直せないくらいだった。

でも剥がれている。

 

なにがあったんだろう。若干気味がわるい。

拾ってくれた人はリング部分だけがほしかったのだろうか。

それにこの写真

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が保存してあった。いかにも夜の新宿とわかる、荒んだ光景……

わたしのiPhoneは、わたしが知らないところでなにを見て来たのだろうか。

 

とにかくiPhoneが見つかってよかった。一緒に飲んでた人のパソコンは見つかってないらしい。

 

#ライフハック