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砂漠日記

相撲についての気持ちを中心に

妙義龍と色気

最近、妙義龍が好きだ。

以前はそれほどでもなく、みんなが「妙さま」とか言っているのを見ても「なぜだろう」と思っていたのだが、いまになり、がぜん妙義龍がキている。

 

ひとつのきっかけは、妙義龍がたぶん幕内の半ばあたりで、早々に勝ち越しを決めた際、インタビューを受けていたときに全く嬉しそうじゃなかったのを見たことだ。

つまり「おれがこの地位で勝ち越すのなんて普通ですけど?」ってことだ。

アナウンサーも「関取にとってこの地位じゃ当然と言っちゃあ当然かもしれませんが……」と、あまりの鼻っ柱の強さに言ったほど!

なんというプライドの高さ!

 

その次はたぶん、大関だった琴奨菊に変化したとき。普段妙義龍はまったくと言っていいくらい変化しない(プライドが激高だからそういった真っ向勝負ではないことをしないのが妙義龍イズムなのだろう)のに、変化をした。

琴奨菊といえば、変化を必ず食らうことでおなじみだが、あれはなぜ対策しないのだろう……この間の例の照ノ富士戦だって、対策をしない琴奨菊も…なんてことはどうでもよく、とにかく妙義龍が琴奨菊に変化した。

インタビュールームで、アナウンサーに「いつもは変化をしない関取ですが今日は変化しましたね」みたいなことを言われ、「ええ(しましたけど)」って言った。言葉少ななところも良い。

嘉風なら「楽しんで相撲を取りました。明日も楽しんで相撲を取ります」と言っているところだ。そんな嘉風もめちゃくちゃ好きだ。わたしは豪風嘉風も好きだ。それはまたの機会に…。

なぜこれにグッときたかというと、力士って変化で勝った時って「こんな勝ち方で…」とか「あまりいい相撲じゃない」とか言いがち。

なのに妙義龍の潔さったら!!!!!!

妙義龍はただ、「いつも変化しないおれが変化したら食らうでしょ?(大関なにやってんの?)」的な感じだったのだろう。

 

「ですけど、なにか?」(言ってないけど)

 

いいぞ!妙義龍!!

 

それと、これは妙義龍のファンの方が見たら気を悪くするかもしれないが、そんなプライドの塊の妙義龍が不本意な番付にいるところにもグッときてしまう。

プライドの高い男が不本意な相撲で自分の力を出せず、スランプに陥り、苦悩する姿。

なぜかわからないがそれを見て好きになってしまった。しかしそれは、妙義龍がまた力強い相撲で番付を戻すことができるという確信があるからこそ、光輝く瞬間なのではないか。

つねに「おれはこんなもんじゃないぞ」と、周りを睨みつける気高さのようなものをまとう妙義龍。

相撲の取り口も、非常にクレバーだし、わたしは妙義龍が出ていたCMのお茶を最近飲んでいる。

そういった部分が妙義龍の魅力なのだ。

色気は作れる。妙義龍。